東籬の有職雛(ゆうそくびな)について。
現代のライフスタイルを考慮し、大きさと扱いやすさを旨としつつ、
手作りの暖かさと高級感を損なわないようバランスを取りました。
宮廷の決まり事「有職故実(ゆうそくこじつ)」に則った「有職柄」の衣装、
昔の「ドレスコード」にのっとった正装とでもいいましょうか。
あまり派手にならず、きらびやかさを抑えながらも威厳のあるお衣装です。
それぞれの家庭に合わせられるよう「余白」をあえて作りました。
お雛様ペアだけの単品だけでも購入できるようにしたり、
セット品の場合でも毛氈に金屏風という非常にシンプルな構成にしてあります。
このシンプルさを楽しむのもよいでしょうし、あとから買い足す楽しみもできます。
「主張はしないが存在感がある」お雛様を目指しました。
サイズは「三五」と「小十番」の2種。
それぞれ男女の色のバリエーションがありますが、組み合わせは固定してませんので、自由にお選びいただけます。
写真は組み合わせの一例です。比較用に30cm定規を一緒に写しました。
次は飾り付けの例です。
屏風に雪洞や桜橘など、お飾りもいくつか用意しております。
続編ではディテールについてご説明しようと思います。
(2へ続く)