2022年7月14日木曜日

詐欺被害らしき問い合わせ

本日、注文品がどうなってるのかという問い合わせの電話がかかってきました。

メールで連絡しても返信がないので、サイトに記載されている電話にお掛けになったとのこと。

パソコンで注文検索をしようとしたところ、先方さんから注文日付と注文商品が伝えられました。

注文日は1週間前の7月7日。節句人形のシーズンではないので、納期が1週間以上かかる商品のご注文は稀であり、もしそのような注文があればまず思い出します。嫌な予感がします。

商品名が告げられたところで思わず「えっ?」と声が出てしまいました。

私も日頃使っているメジャーなPCの周辺機器メーカーさんの製品です。一瞬でおおよそのことが察せられました。

当方は雛人形と五月人形の専門店ということを伝えると、先方さんは絶句。何が起こったのかご理解されたご様子。

詳しくお話を聞くと、店名、住所ともに当方に覚えのない無関係なものでした。

店名は、いかにも家電、パソコンのショップっぽいもので、架空の名称だとは思いますが、ひょっとすると実在のものを使っている可能性も。

住所は愛知県の一宮市だそうで、おそらく実在のものでしょう。同じ県内ではありますが、そこそこ遠方です。

結局のところ、当方の電話番号(05035680173)だけが勝手に使われていた模様。

通販を行うにあたり、店名、責任者、所在地ならびに電話番号は、法令に基づいて公開しなければいけない情報なので、可能性としては勝手に使われることはあるだろうなとは思っていましたが、いざ実際に体験すると腹立たしいものです。

同時に電話をかけてきた方には、気の毒としか言いようがありません。こちらも勝手に電話番号を使われた被害者ではあるのですが、なんともいえない申し訳なさを感じてしまったのも事実です。

当店は節句人形の専門店であること、PCや周辺機器などの電気機器は扱っておらず、本件とは一切関係がないことを明確にした上で、被害届などを出される場合は、情報提供などできる範囲で協力することは可能である旨を伝え、電話を切りました。

詐欺サイトでは、所在地や電話番号だけでなく、場合によっては店名までも実在のものを組み合わせて、一見してはわかりにくくしているようです。

実在のものを使うのは、サイトの信頼性の演出が目的だと思いますが、とくに外国拠点の場合、「岩手県北九州市」のように明らかにおかしい住所を掲載するリスクが軽減できるという事情があります。

アマゾンの出品者フォーラムでも一時期不可解な動きをする外国業者が話題になったような記憶がありますが、今思えば日本人の氏名、住所のバリエーション収集が目的だったのだろうなと腑に落ちるところがあります。

電話をかけてきた方は「検索で出てきたところ」でそのまま注文したようにおっしゃっていましたが、そうであれば、実在うんぬん以前の問題で、かなり危険な行為だと思います。